これまでにもたくさん出てきた、「ベアトリーチェ」について考えてみた。
一部、小ネタのあとがきから持ってきてます……いずれ内容をHTML化する際には消してしまうので、それの保守を兼ねて！

今回も、ストーリー上にはたくさんの「ベアトリーチェ」が登場しました。
まとめてみると、

・出題編ベアト
メタ世界、および下位世界にて「魔女幻想」による殺人を提唱する「黄金の魔女」にして「無限の魔女」。
EP1～EP4で戦人と屁理屈合戦を繰り広げていた相手。
戦人に固執し、「お気に入りの家具だ（EP3）」等の発言もしている。
性格は無邪気で残酷、調子に乗って来るとどんどん言葉遣いが悪くなっていく。顔芸も得意。
EP5にて消滅、EP6にて「雛ベアト」として復活。
・雛ベアト
EP6にて登場する、戦人によって作られた「黄金の魔女」にして「無限の魔女」。
ルールの擬人化であり、そのため復活することが出来たが、「千年」の時を経ていないため出題編ベアトとは異なる言動・言葉遣い・思考を持つ模様。
戦人を敬愛し、「お父様」と慕う。
・姉ベアト
EP6にて登場する、六軒島の伝承としての「魔女ベアトリーチェ」。
出題編ベアトが厳格なふるまいをする時の口調に近いが、戦人には特別な感情を抱いていないようである。
雛ベアトが未来に住まう存在とすると、過去に住まう存在？

……こんな感じでしょうか？
私情もかなり入っていますが（苦笑）、主にこの三人が今回の核。
それまでにも九羽鳥庵ベアトやEP5単体で言えば駒ベアト（これはギリで「出題編ベアト」になるのだろうか）や金蔵の愛人？ベアトなどがいますから、実際はもっといる訳ですけど。
それはともかく、
【　出題編ベアト＝「伝説」姉ベアト＋「感情」雛ベアト＋お母様の求めた「理想の外見」＋「千年」の苦しみ　】
で基本的に構成されているというのは、どうやら今回のＥＰで確実に判明したのかなぁと。
多分それ以外の「ベアトリーチェ」は、出題編ベアトが戦人を攪乱させるためにor「魔女」として振る舞うために自分であると自称しただけの存在。
ベアトと関係はあるかもしれませんが、ベアト自身では無いように思えます。

で、この「千年」が曲者。
戦人が右代宮を去っていた「六年」を「一日千秋」と言うように、それくらい長く長く戦人を待っていたのだと捉えるのが妥当でしょうか？
多分、過去にも全く同じことがあったのでは無いかな。
この六年間に何かがあって、それが雛ベアト（だった誰か？）と姉ベアトをくっつけてしまった。
そうして出題編ベアトとなった「ベアトリーチェ」は10月5、6日を繰り返すルールそのものとなり、メタ世界に戦人を引っ張り込んで挑発してくることになった。
多分これまでのゲームで、この戦人不在の六年間に起こった出来事が何か書かれてるんだと思うんです。
そこを探れば、ベアトの正体もわかりそう。



で、もうひとつ。
私は雛ベアト≠出題編ベアトだと思ってますし、戦人も途中までは「ベアトリーチェ」であるということから二人を混同していたものの、以降は一緒に考えるのをやめたものと思ってます。
娘として見る、と思い直してますし。
その上で『結婚』という形を取ったのには『ベアトリーチェ』を理解した証拠を示す意味があり、雛ベアトと新しい関係を築いていくためにこうしたのだろうなぁと。
（というか、『結婚』自体読者と作者の『理解の一致』の象徴のような気がします）

だから、戦人も雛ベアトも出題編ベアトも、何ら不義理を行ってはいないはず。
・戦人
→雛ベアトを「ベアトリーチェ」とは認めたが、別人と認識。
・雛ベアト
→出題編ベアトの記憶（「千年」の間に起こったことを知覚した？）を継承。
それにより姉ベアトと融合した（＝「ベアトリーチェ」の伝承を呑みこんだ真のルールの擬人化へと変わった）
ただし戦人の前では基本的に「雛ベアト」として振る舞っていることから、出題編ベアトになろうとも演じようともしていない。
・出題編ベアト
→消えたことは不変だが、雛ベアトの中に知識が宿った？
……って状態。
もしかしたら周囲は「ベアトリーチェ」＝雛ベアト＝出題編ベアトと認識してるかもしれませんが、本人達はそうは思ってないように感じます。
つまり、この『結婚』という描写は、三人にとって必要だったものかなと。
そういえば姉ベアト、途中からどこに行っちゃったんだろうと思わなくも無いですが（苦笑）、実は雛ベアトは姉ベアトとくっつく必要も無かったのだろうか。



…………駄目だ、頭の中がごちゃごちゃだorz
またあとで整理します；